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最終更新日 2007年5月25日
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「食卓の記憶」93 世耕弘成氏
(「週刊文春」2005年11月24日号)

『父譲りの健康オタク』

 僕は毎朝、玄米ご飯を食べているのですが、これだけは僕にとってはずせない一品なんです。玄米ご飯を食べるか食べないかで、その日の体調が違うほど。しかも、炊飯器で炊くのではなく、カムカム鍋と圧力鍋を使ってきちんと炊いたものでなければダメなんです。時間や火加減に手間隙がかかりながらも、家内は毎日早起きをして作ってくれています。
 元々は、家内が随分前から玄米を食べていて、僕は結婚してから家内に勧められて食べるようになったんです。最初は、ピカピカの白米が恋しくて、「何で白くないの?」と思ったりもしていましたが、今では玄米を食べないと一日が始まらないと感じるくらい。一緒に、あずき、あわ、ひえも入れて、ちょっとお赤飯のような玄米ご飯を、ほんの少し、じっくり噛んで味わって食べると本当に美味しい。少量でも満腹感があるんです。
 自民党は朝、部会をやっていて、そこで朝食用のお弁当が出されますが、僕は家で済ませてくるので、ほとんど食べない。でも時々お弁当を食べていると、「今日は奥様がいらっしゃらなかったんですね」と同僚議員に言われます。ご飯に限らないのですが、電子レンジで温めた食事は受け付けないので、家内が選挙区に行っているときなどは、玄米は食べられないということになるんです。
 朝食は、このほかにお味噌汁といくつかのサプリメント。今、摂っているのは、黒酢と青みかんの皮を粉末にした抗アレルギーのもの、きのこ系の免疫力アップのためのものなどです。結構な“健康オタク”なんですよ。
 実は、僕の父も相当な健康マニアで、お酢や椎茸の戻し汁を飲んでいたり、いくつかのサプリメントも飲んでいました。父は玄米ではなく麦飯で、僕たちの白米のご飯と一緒に炊くので、時々麦が混ざってしまうんですね。子供の頃は、そんな父の“マニアぶり”がすごく嫌だったんです。朝の忙しい時に、何でこんなものを食べているんだろう、と思って。それが、今では僕自身が“健康オタク”になっている。血は争えないのかもしれません。
 そうはいいつつも、僕はお肉が大好きで、いいお肉を美味しく食べるのは本当に幸せだなあと思いますね。地元の和歌山には、名物の「秋刀魚のなれ寿司」(秋刀魚をお寿司にしてねかしたもの)とか、すさみというところで、七月の二週間ぐらいしか獲ることのできない「もちガツオ」など珍しい名産も多く、海の幸には本当に恵まれていると思います。でもどうしても“肉好き”もやめられず、年齢のことを考えると玄米やサプリメントなどを摂取しながら、何とかバランスを取っているつもりでいるのですが・・・・・・。
 (取材・構成  細川珠生)


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