細川珠生website
最終更新日 2007年5月25日
■HOME ■MailMagazine ■Contact
ColumnPublicityProfileLink
著作紹介

掲載紙・誌紹介

講演活動 メールマガジン 執筆・取材依頼
掲載紙・誌紹介
「食卓の記憶」90 前原誠司氏
(「週刊文春」2005年11月3日号)

『妻のカレー』

 別にノロケているわけではないのですが、家内は料理が上手い。これまでも、家で食事をするのは月に一回あるかないかだったのですが、(民主党の)代表になって一ヶ月の間では、二回、その機会がありました。
 代表になって最初の家での食事の時は、家内が「何が食べたい?」と聞いてくれたので、ビーフカレーをリクエストしました。どうも何日も前から煮込んでいたみたいですが、この家内のカレーは本当に旨いんです!外で食べるカレーに美味しいと思うものがないし、その分、外であまりカレーを食べようと思わないくらい、家内のカレーは絶品ですね。
 家内は頂き物の高価なブランデーを使って牛肉を焼いているんですね。「これはチビチビ飲むものだから、調理用のを使ったら?」と何度も言ったのですが、その度に、「今日もいい“火”が出た」って言うんです。今はもうあきらめて注意しなくなりましたが、台所にボンッとブランデーのボトルが置いてあると、ちょっとドキッとしますね。
 辛さのほどはけっこう辛めで、汗をかきながら食べるのが好きなんです。カレーのときは、首にタオルを巻いて、「さあ、食うぞ!」と気合を入れて食べています。家内は奇異な目で見ていますよ。何か違う動物を見ているような・・・・・・。この間も、いつものようにタオルを巻いて、そして作務衣を着て、汗を存分にかきながら食べました。
 ただ、何がどう美味しいのか、他のカレーとどう違うのかと聞かれると困るのですが、僕にとってはすんなり入る味というか・・・・・・。母親のカレーと似ているような気がするんですね。カレーだけでなく、他の料理においても、母と家内の味の“系譜”はとても近い。それはいろんな意味で助かっています。
 僕はもともと太りやすい体質なので、カロリーコントロールにはものすごく気を遣っています。例えば、和食のときも、揚げ物は食べないとか。それもあって、代表になって二度目の家での食事は、野菜中心のメニューでした。クレソンのサラダ、ねぎとお揚げのサラダ、かぼちゃの煮つけ、圧力鍋で蒸した牛肉に味噌をつけてサニーレタスで巻いたもの、これにご飯と海藻がたくさん入ったお味噌汁でした。ご飯も玄米か白米というチョイスが必ずありますが、この日は白米にしてもらいました。ただ、僕は食べるのが早くて、大体十分もあれば終わってしまう。その度に、「どれだけ時間をかけて作ったと思うの」と家内にはガッカリされているので、この日はゆっくり二十分ぐらいかけて食べました。食事の後にコーヒーを飲んで、小さなケーキを食べながら、久しぶりに家内とゆっくりとした時間を過ごしました。やはり家が一番ですね。
 (取材・構成  細川珠生)


Copyright(C) 2001-2005 (有)パールオフィス. All rights reserved.