最終更新日 2004年7月12日
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「「食卓の記憶」22 後藤田正純氏
(「週刊文春」2004年6月10日号)


『魔法の野菜料理』

 政治家になってからも、商社勤務時代も、"糖尿病一直線"というような生活だったのです。常に睡眠不足だし、煙草も吸っていたし、糖分の多い缶飲料を飲んでばかりいるというような、バランスを欠いた食生活を送っていました。健康に注意しようと思いながら、なかなか改善するきっかけがなかった。
 それが、今、妻の作る料理は野菜中心。外食する時も、野菜が多いからということで、韓国やスペインの家庭料理が多い。いつの間にか野菜中心でお腹一杯になっているという"魔法"にかかっているようです。
 夜、必ず納豆を食べるのですが、朝も粉末状の納豆をヨーグルトに入れて食べています。中性脂肪を分解するというので、二人で毎日、プーアール茶を飲んでますし、夜には、議員宿舎の周辺を歩いたり・・・。食事や生活態度が結婚してから健康的になり、本当に良かったと思っています。
 この間、たまには肉料理をメインで食べたいと言ったら、「頂き物だけど・・・」と言って出てきたのが、彼女がCMをやっているソーセージでした。魚料理は、鮎やちりめんなど、地元(徳島)の食材を使って作っています。彼女の料理は全て創作ですから、頂き物の食材を見て「今度これを作ってみようかな」と言っていますよ。
なんといっても、妻はお菓子作りのプロですね。宿舎の事務員さんや守衛さんなどに配っては大変喜ばれています。
 僕は好き嫌いがないので、出されたものは何でも全部食べるし、"グルメ"でもないんです。だから「食べさせ甲斐がない」って言われています。
 僕が作れるのはパスタとチャーハンだけ。チャーハンは、学生時代にアルバイトをしていたお店で習ったもので、葱、にんじん、ほうれん草、コーン、卵を入れたバターこってりのしょうゆ味。これを一度、妻が仕事で疲れていた時に作ってあげたら、「これ、おじやチャーハンね」と言われました。お店で作っていたものは、もうちょっとパラパラしていたような気がするのですが、バターの多いドロッとしたものになってしまって。「食べたことのない味ね」と。美味しかったどうかは・・・。「また作って」とは言われませんでした。
 最近、このような食生活になって、逆にタフになりました。それだけ食生活は大事だということを実感しています。今、自民党でも「食育」ということに力を入れており、小泉総理が「食育推進会議」の会長を務め、「食育基本法」の今国会での成立を目指しています。食事の大切さや食文化などを教えることを通じて、家庭の問題や、子供の学力や体力の低下の解決、成人病や生活習慣病の予防などにつなげていきたいと思っているのです。
   (取材・構成  細川珠生)


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