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アジア人4人と欧米人2人が記念写真に収まる「六カ国協議」、ちょっと親しみを覚える顔ぶれであるにも関わらず、何やらとても難しい協議のようだ。日本のお隣・朝鮮半島の非核化、つまり北朝鮮の核根絶を目的に行われる六カ国協議は、オトナリという地理的事情もあって、日本にとって、無関心ではいられないこと。それに、北朝鮮といえば、日本人を拉致しながら、いまだその被害者を帰さないどころか、安否の情報提供に誠意ある態度を見せないヒドイ国。日本人全体が大きな関心を寄せている拉致問題にも大きな影響があるということで、「六カ国協議」は、私たち日本人も一瞬でも見逃してはならない大事な外交交渉なのだが、2月末に行われた第2回協議では、当初の予定を1日オーバーしても、なお、各国の足並みが揃わなかった。何が、どう、この協議を難しくしているのだろうか。
核問題の当事国である北朝鮮を囲んで、日本、アメリカ、韓国、中国、ロシアが初めて同じテーブルについたのは、去年の8月のこと。そして今年2月末に2回目の協議が開かれた。中国は、一貫して各国の調整役、ホスト役という重大な立場。かつてソ連時代に北朝鮮へ多大な支援をしてきたロシアも、北朝鮮への理解者的立場として“なだめ役”を担っていた。アメリカは、北朝鮮を「テロ支援国家」と名指しで非難してきた立場、韓国も同じ半島の中で長く対立をしてきたし、日本より多い400名以上の国民を拉致されてきた。そして日本は、ノドンやテポドンなどのミサイルを向けられたうえ、拉致というテロ行為まで行われてきたのだ。どの国も、抱えている問題や立場は違うが、金正日独裁体制の北朝鮮が、世界の平和の脅威になっているという問題認識は同じで、何とかその問題を解決しようと集まったのが、この「六カ国協議」というわけだ。
北朝鮮は、核放棄の交換条件として、エネルギーや経済支援を各国に要求している。2回の協議を終え、北朝鮮の「核放棄」とは、どのような状態を指すのか、各国の間でその受け止め方に微妙な違いが生まれてきた。中国・ロシアは、核放棄への道筋が示されるのであれば、今の段階では核の平和利用(例えば原子力発電)についてはよしとしよう、と考えているようだ。韓国もそれに同調するような姿勢を見せている。アメリカ・日本は、平和利用も含めた核の完全放棄でなければ認めない、と。加えて、日本とは、拉致問題という個別の問題も、一向に解決ができないでいる。日本へ帰国した5人の拉致被害者の家族8人の帰国、10人の拉致被害者の安否確認ができること、これは核放棄とセットで、日本が一歩も引けない点なのだ。
日本の事情に理解を示しているのはアメリカだ。日本は、北朝鮮の核に対抗できる武器を持っていないから、アメリカを頼るしかないのだ。
各国それぞれの思惑を越え、北朝鮮を取りまく5カ国の決意を一つにすることが、今後の交渉でも重要になってくる。日本は、拉致問題に関して北朝鮮が誠意ある態度を見せない限り、他の4カ国と足並みをそろえることはできない。日本政府が、この事情を、特に中国・ロシアにもっと理解してもらう努力をしなくてはならないだろう。拉致問題の解決も、他の4カ国の理解と協力こそが重要なのだ。次回協議までに日本に課せられた課題は大きい。
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