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いったい勝ったのは誰?そんな疑問が渦巻いた今回の衆院選。社民・共産両党の衰退は、選挙制度や時代状況を考えれば当然の結果といえるが、自民党と民主党のどちらが勝者となったのかは、いまひとつわかりにくい結果であった。
自民党は、開票直後は選挙前から十議席も減らす結果であったにもかかわらず、 不可解な選挙後の追加公認や保守新党の合流などで、あれよあれよという間に単独過半数を確保し、公明党との連立で、絶対安定多数という議席数に達した。民主党も、選挙前から四十増という大躍進を遂げ、その勢いは与党をしのぐものがあった。
与野党の対立構造に変化はなく、加えて六割を切るという低投票率では、選挙がもたらした“答え”は一体何であったのか、政治も国民もすっきりしない思いを抱いていたのではないだろうか。
私は、政権与党が選挙前から一議席でも減らせば、それは「負け」であると考えている。民主党は、四十議席増という大躍進はあったものの、政権交代の可能性が高まる二百議席確保にはとうてい及ばなかった。つまり、小泉自民党政権に対する国民の目は非常に厳しく、期待値より不信感、不安感の方が上回っているということだ。ならば、民主党に託してみようと考えるかといえば、そうとも限らない。民主党への不安感も払拭できていないということだ。
もちろん、いぜんとして「無関心層」も多いことは確かだが、政治への関心が高い中で投票行動には結びつかないという今回の結果は、「どちらにも投票できない」という国民の意思を表しているといえるのではないだろうか。
国民は、“ブーム”に踊らされることから目を覚まし、“イメージ政治”に辟易している。しかし、それを拒否したところで、思いを託す選択肢もないーそれが今回の選挙で明らかになったことではないだろうか。
つまり自民・民主両党とも、負けたのだ。もっと国民の思いを理解する努力が必要だ。
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