最終更新日 2002年8月30日
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「直言!02夏永田町」
夕刊フジ(2002年8月7日)

『権力闘争する前に具体的な政策示せ』
首相は反省を!!

 つくづく永田町というところは権力闘争がお好きな人たちが集まっている場所だ。約半年の通常国会が終わり、二ヶ月弱の夏休みの真っただ中である政治家たちの最大の関心事は、どうも"人事"にあるようなのだ。
 自民党は党役員人事と内閣改造、民主党は代表選に向け、党内の主導権争いや権力闘争が、ますます激しくなっている。また長野県知事選や十月末の衆議院補選など、今後、選挙活動に政治家の多くの時間やエネルギーが費やされることは間違いないだろう。
 しかし、人事や代表選などは、政党の内輪では重要な問題であっても、国民に直接利益をもたらすことではない。
 もちろん、与党幹部ともなれば、その人の一声でいくらでも政策を転換できるほどの権力を持っているし、だれがその職にあたるかは大きな問題であることも事実である。民主党の代表選にしても、次の総理になる可能性が大きいという状況の中では、国民としても、どうでもいいこととは思わない。
 ただ、私が気になっているのは、政治家が、今もっとも優先してやるべきことが、内輪の人事や代表選だと思ってはいないかということである。国会が閉会中だからといって、毎日が夏休みでもないはずだ。
 国会中の慌ただしい日程の中ではできない勉強や視察、施策など、いくらでもやるべきことがあるはずだ。権力闘争も、やってもいいが、政治家の仕事は、国会があるなしに限らず、それだけではないということを、よく理解してもらいたい。
 小泉首相が、あれだけ声高々に叫んでいた「構造改革」も、進捗状況はまったく分からない状態にある。構造改革の象徴として取り組んでいる特殊法人ですら、改革の議論をしている真っただ中で、料金の値上げ方針を出してくる公団があったり、私たち国民の中では、政治で行われているこのチグハグさが、先行き不透明の将来不安につながっているのだ。
 近年は、突発的に総理になってしまったケースが多く、総理としてどう国をリードしていくのかの体制もなければ、訓練も戦略もないような状況だった。
 小泉首相もそうである。であるならば、首相のこの夏の課題は、自分の目指す政策を確実に遂行できるための体制づくりをすることはもちろん、それ以上に大事なのは、自分の目指す政策を具体的な形で示すことではないだろうか。
 首相の今までの失敗は、具体的な詰めを行うところで、必ず「抵抗勢力」という人たちに、うまく丸め込まれてしまったことにある。そのことを大いに反省する夏となってもらいたい。

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