| ★ はまりながら、「命」を考える
先日来、メールマガジンの人気コーナー「先週のタマちゃん」で、私がこの春のドラマ2本にはまっていると“暴露”されましたが、もう一つ、はまってしまったことがあります。このGWの間、山崎豊子さん著の「沈まぬ太陽」にはまりまくりました。全5巻ですが、最終巻を、あと100ページ残すのみということころまで来たので、おそらく今日中には、読み終わると思います。
数年前、知り合いの編集者から、「面白いからぜひ読んでみて下さい!」と薦められ、すぐに書店で第一巻を購入していたのですが、アフリカのハンティングの描写から始まる第一巻の第一章で、なんだかその時の私の嗜好に合わなかったのか、いつの間にか、その本の存在すら忘れる生活になっていました。いつの間にか、夫が読み始め、二巻、三巻・・・と続々と増えていく様子を見ていると、「やっぱり面白いのかなあ」と思いつつ、それでも読もうとせずに、早、数年。それが家にこもっていたGWの間に、ふと手にとって読み始めてみたら、今度はやけに進むのです。それで一気に・・・・あとほんの少しで読破です。
大ベストセラー小説ですから、ご存知の方も多いことと思いますが、日本航空の御巣鷹山ジャンボ機墜落事故を中心に描き、同社の、ある人物を主人公に、同社の体質を“暴いた”かのような内容です。小説ではあるけれど、小説と割り切れない、あまりにリアルな描写が、読むものの好奇心をそそるのだろうと思います。中盤以降は、政官業の癒着状況を、まるで「ドキュメント」としてみているようで、登場する政治家も、名前こそ変えてはいるものの、実在の人物を想像しながら読む面白さもまた、私には興味がそそられるところでした。
しかし、それより何より、少しずつ記憶のかなたに行ってしまいそうだった御巣鷹山での事故が、私の想像をはるかに超える悲劇を生んでいたことを思い知らされ、「命」の重みをこれほどまでに考えさせられた数日間はなかったのではないかと思っているのです。事故から今年で19年。今年の8月12日は、私自身も、いつもと違った気持ちで迎えることになりそうです。
|