| ★ 陳腐な国会
アメリカのイラク攻撃が秒読みに入ったと言われている。パウエル国務長官は、25日の韓国大統領就任式にあわせてアジア入りし、日本、中国、韓国と訪問中である。軍事力のない日本は、日米安保条約の同盟国であるアメリカにくっついていくだけしかとるべき道はなく、対等に意見できるような立場ではないことが、ひたすら情けなくもあるが、同盟国であるならなおさら、アメリカと腹を割った協議を行うべきではないのかとも思う。
国際的な協議機関である国連での承認が得られないまま、米英が独自にイラク攻撃をすることは、やはりどう考えても、根拠ある攻撃とは思えない。巷間言われているように、それがもし、本当に、ブッシュ大統領の再選のためにやることであるなら、世界を我が物顔で、したいままにするアメリカこそ、野放しにしていていいのかと思ってしまう。国連の意思を無視することができるのなら、これから先も、アメリカの独走に歯止めをかけられるものがないということにならないだろうか。確かにアメリカは大国だ。しかし、アメリカがいつも全て正しいわけではない。アメリカが世界を制覇できるものではない。
世界の紛争は、貧しさゆえに起こってしまう。貧しければ、十分な教育も受けられず、戦うことでしか、生きる道や目的を見出せない。アフガニスタンがそうであったように、中東やアフリカ諸国は、常に民族間の紛争や対立で、貧しさを強いられてきた。またそれが当たり前のように、当事者たちは思っているかもしれない。しかし、教育を受けて人間が賢くなり、生きる術を身につければ、相手を許したり、受け入れたりする心を持つことができる。本能的な好き嫌いを理性で乗り切ることができるはずである。
アメリカが嫌うたった一人の人間のために、何十万、何百万という命を奪い、貧困を生み、また同じことの繰り返しが起こるのではないだろうか。その「たった一人」をつかまえれば済むはずのイラク問題。アメリカを説得できるような立場ではないが、日本がそのためにできることは、まだまだあるような気がしてならない。
それにしても、国際情勢は、イラクと北朝鮮問題で緊張している。特に北朝鮮問題の標的となっているのは、紛れもなく、わが国・日本である。にもかかわらず、日本の国会ときたら、相変わらず、「政治とカネ」をめぐる問題で終始している。もちろん、「政治とカネ」の問題はあってはならないが、もっと大事なことは山ほどある。まるでノンキな国会といわざるを得ない。
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